凸集合→凸関数→凸計画問題
凸集合 (Convex Set)
- 定義: 任意の2点 $ x, y $ を含む集合 $ C $ に対して,線分 $\lambda x + (1 - \lambda)y$ ($0 \leq \lambda \leq 1$) も集合内に含まれるとき,集合 $ C $ を凸集合と呼びます.
- 直感的なイメージ: 集合内の任意の2点を結ぶ直線が,完全に集合内に収まる.
- 例: ユークリッド空間の球,直方体,半空間など.
凸関数 (Convex Function)
- 定義: 関数 $ f(x) $ が凸集合上で定義されていて,以下を満たすとき,凸関数と呼びます.
- 直感的なイメージ: 関数のグラフが「上に膨らむ」形状で,2点を結ぶ線分が常にグラフの上側にある.
- 例:
- 二次関数: $f(x) = x^2$
- 指数関数: $f(x) = e^x$
- 絶対値関数: $f(x) = \mid x \mid$
凸計画問題 (Convex Optimization Problem)
- 定義: 目的関数が凸関数で,制約条件が凸集合で表される最適化問題.一般形は次の通りである.
ここで:
- $ f(x) $ は凸関数(目的関数)
$ C $ は凸集合(制約集合)
- メリット: 局所最適解が全体最適解になることが保証されている!
- 典型例:
- 線形計画問題 (LP)
- 二次計画問題 (QP)
- LASSO回帰
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